Butcher Brown
Butcher Brownについて初めて名前を耳にしたのは、Nicholas Payton(ニコラス・ペイトン)と組んでリリースしたアルバム「Numbers」からで、同じようにこのアルバムでButcher Brownを知ったという人も多いと思います。ペイトンが若いバンドと組んでまたなにか始めたらしい、最初はそんな印象でした。だからもし「Numbers」が想像以上に内容のいい好盤じゃなければ、Butcher Brownの名前を意識して覚えるのは、Kendrick Lamarの『To Pimp a butterfly』がリリースされるまでおあずけになっていたでしょう。
むしろButcher Brownというバンドよりも中心人物と思われるDevonne Harris、というより彼のトラッカーネーム「DJ Harrison」の名前の方は、Butcher Brownを知る前から目にしていました。なぜならSoundCloudで目立っていたからです。
DJ Harrison a.k.a Devonne Harris
(出典:devonneharris.com)
1988年生まれ。
3歳でドラムを始め、6歳のときにピアノを、以後8歳でオルガン12歳でベースとギターと、ホーン以外は何でも弾けるマルチ奏者。DJをやっていた父親の影響もありファンクやソウルのレコードも聴き漁っていたそう。ビートメイカー「Ohbliv」のトラックを聴いてビートメイキングにも興味を持ったようで、Ohbliv、J DILLA、マッドリブとMFドゥームに影響を受けたという。
現Butcher BrownのメンバーであるKeith AskeyとAndrew Randazzoにはハイスクールで、ドラマーのCorey FonvilleとはVCU Jazz Dayというワークショッププログラムで出会う。
Butcher Brownは
Devonne Harris:キーボード
Keith Askey:ギター
Corey Fonville:ドラム
Chris Smith:ベース
(いまやジェフ・”ティン”・ワッツからケンドリック・ラマーまで、
引っ張りだこのベーシスト)
を初期メンバーとして結成。
初期Butcher Brown
左からDevonne Harris, Corey Fonville, Keith Askey, Chris Smith.
(出典:devonneharris.com)
Chris Smithがカリフォルニアに引越したため(現在はNYで活動中)、Andrew Randazzoがベースの後釜に。
現Butcher Brown
Keith Askey
(写真上・右から2人目)
ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)の「To Pimp a Butterfly」に参加したことで、一躍ときの人に。
Corey Fonville
トランペッター、クリスチャン・スコット(CHRISTIAN SCOTT)のバンドの現ドラマー。
他にもNicholas Payton、Lauren Desberg、ジョー・ヘンダーソン、ボブ・ハースト、ティン・ワッツが参加したアルバム「Treasure Chest」で有名なJoe Gilmanのアルバム「Relativity」など。
Andrew Randazzo
Chris Smith
Keith Askeyと同じくケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)の「To Pimp a Butterfly」に参加。サンダーキャットに負けないベースプレイを披露して話題に。
Butcher Brown ミュージックグラフィー
Butcher Brown – Find A Way (Dilla Cover)
Devonne Harris,Chris Smith,Keith Askey,Corey Fonville
DJ Harrison LIVE – Boiler Room Los Angeles
D*Nik – ROCKZ AND SLINGSHOTZ
Butcher Brown(Keith Askey,Corey Fonville,Devonne Harris,Andrew Randazzo)の
面々が数曲で参加。
Keith Askey Trio – Round One
released 24 May 2013
Keith Askey,Devonne Harris,Andrew Randazzoによるジャズファンクギタートリオ。
ジミヘン(Jimi Hendrix)からロバジョン(Robert Johnson)、ディアンジェロ(D’angelo)、
スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughn)にオハイオプレイヤーズ(Ohio Players)といった選曲。
10/3/13 Jellowstoneスタジオセッション。
Andrew Randazzo: Bass,Marcus Tenney: Sax,Chris Bates: Trombone,Keith Askey: Guitar,Devonne Harris: Drums
エリカ・バドゥ曲を取り上げたNicholas Paytonのトランペットトリオのライブ音源。
Corey Fonvilleが参加。
Christian Scott aTunde Adjuah、Braxton Cook、Lawrence Fields、Kris Funn、
Corey Fonville、Joe Dyson、Dominic Minix、Warren Wolf、Elena Pinderhughes
叩きまくるCorey Fonvilleが印象的。
DJ Harrisonが影響を受けたというトラッカーOhblivの2009年の作品。