ホンダ・レーシングのトリコロールカラーにペイントされたこのキュートなカフェレーサーは、アメリカ・ルイビルのH Garageによる、82年製ホンダ FT500カスタム。
Honda FT500 カフェレーサー by H Garage
ベースになってるFT500とは
(出典:motorcyclespecs.co.za)
ホンダFTシリーズは、定評のあるXL系エンジンをベースにした新設計398cc (FT500は497cc)セルフスターター装備の単気筒エンジンを搭載。このエンジンは、吸・排気に各々2個のバルブを配した4バルブ機構によって、高い燃焼効率を実現。更に、単気筒エンジンながら、2本のエキゾーストパイプを採用し、排気効率をより向上させるなど、一層力強いトルクを生み出している。
また、エンジン振動を低減させる2軸式バランサーの採用により、単気筒独特の振動が大幅に減少し、軽量・スリムで高剛性の専用ダイヤモンドフレームが可能となった。
スタイリングは、単気筒ロードスポーツ車の力強さを一段と強調しているスリムで新感覚のデザインである。更に、アルミキャストホイール、黒・クロームメッキのマフラー、巾広なチューブレスタイヤなど中排気量クラスでは、充実した装備をそなえている。
(出典:honda.co.jp)
FT500は82年6月2日に発売されたアメリカのフラットトラックレース(ダートトラックレース)車両をモチーフにした単気筒ロードスポーツ。アメリカンバイクブームとレプリカバイクブームにはさまれて、販売は振るわなかったそうです。
エンジンだけ取られてスクラップにされることも多かったということで、現存数は少なめのレア車になっています。日本の現在の中古相場は24万~。アメリカではもう少し安いのかPipeburn.comの記事によると、このカフェレーサーを作った最初の動機はFT500が「安かった」からだとか。
この目を引くトリコロールカラーのキュートなタンクはなんと
69年から72年にかけてハーレー・ダビッドソン/Aermacchi(アエルマッキ)で製造された100cc単気筒、BAJA100のタンク!
リアフレームの切断にハンドメイドのテールユニット、
さらにテールユニットに埋め込まれた(!!)
Cone Engineeringのマフラー
eBayで見つけたヴィンテージマイクをライトケースに見立てて、フォグライトを埋め込んだヘッドライトとテールランプ
(出典:ebay.com)
(↑↑たぶんこういうやつです。60年代のマイク)
(出典:vortexracing.com)
Vortexのセパレートハンドル
Progressiveのリアショック
カスタムシート
(出典:pirelli.com)
Pirelli(ピレリ)のSPORT DEMON
安いベース車から、カッコいいカスタムを作るお手本のような車両ですね!!