重厚なアメリカンがエンジンの重厚さはそのままに軽快なカフェレーサーへ変身したり、スーパースポーツがカウルを剥ぎ取られハイスペックなオールドルックバイクへ変身したり、「このスタイルを作るのに何故わざわざその車両を選んだの??」という意外性の面白さがカスタムバイクにはあると思います。
今回紹介したいのも、そんな、何故??という面白さに溢れた1台です。
SUZUKIのビッグオフロードDR650Rを、まさかのカフェレーサースタイルにカスタムしたのは、ドイツ・ミュンヘンを拠点に置くDiamond Atelier。
Diamond Atelier(ダイヤモンドアトリエ)は、最近だと近未来的なデザインへカスタムされたXSR900が話題になった、2013年設立のカスタムバイクショップです。
カスタムベースになったDR650R
日本では聞きなれないマニアックなマイナーオフロード車。
1996年にフルモデルチェンジし以降はDR650SE。オーストラリアや北米では現在も現役モデルのようですが、日本では逆輸入2009年モデルを最後に排ガス規制の関係で登録が出来ないようです。
DR650R カフェモタード
リアフレームを切断、ハンドメイドでコンパクトなフレームを新設し、リアサスペンションのショート化でフラットでローなスタンスを獲得。フロント17インチ化。70年代のHONDA車から流用したスリムなタンク。施された抽象的なパターンのカモフラペイントと、東本昌平の「CB感。」に出てくるW2TTのようなフロントフェンダーっぽい形状のフロントマスク。BIKEEXIFではアーバンと表現されてますが、差し色に使われているターコイズなんかの色使いも含めてサイバーパンクというか近未来SF映画に出てきそうな雰囲気ですよね。
DR650の面影はまったくありません。エンジンの形状だけでベース車を言い当てられる変態はなかなかいないでしょう。
ABMのマルチクリップセパレートハンドルを逆付けで
(出典:ab-m.de)
同じくABMのsyntoEvo(シント・エヴォ)ビレットレバーを装着。
(出典:ab-m.de)
ABMのバックステップ
(出典:ab-m.de)
Motogadget(モトガジェット)のバーエンドウィンカーm-Blaze Disk
(出典:motogadget.jp)
Motogadget(モトガジェット)のLEDスピードメーターmotoscope mini(モトスコープ ミニ)
(出典:motogadget.jp)
半年かけて探したという前後17インチレース用リムにMetzeler(メッツラー)のRacetec RR
(出典:metzeler.com)
出典:
HIGHSNOBIETY 「How to Turn a Suzuki Dirt Bike into a Modern Cafe Racer」
BIKEEXIF 「STREET SMARTS: AN URBAN SUZUKI DR650 BY DIAMOND ATELIER」
