Kawasakiのゼファーシリーズが海外のカスタムでベース車に選ばれることはあまりなく、調べてみると一応ゼファー550という輸出仕様モデルがアメリカやカナダ、ヨーロッパへ向けて販売されていたようです。よくベースに選ばれる車両と比べると、比較的新しいモデルになるのでスルーされがちなんでしょうか。空冷4発でいまどきのカフェレーサーを作るならゼファーはベースとしてかなり良さそうな気がします。
なんて妄想に答えてくれたようなゼファーベースのクリーンなBrat(ブラット)カスタムを手掛けたは、フランスのLe French Atelier。
ベースになったのは1996年型ゼファー750RS。大きく変わっているのはサブフレームぐらいですが、ずい分とイメージが違って見えるのはパーツ選びとカラーリングの妙。
オーナーの要望で、Bratによくある薄いベンチシートではなく普段乗りできる少し厚めのシートを選んでいるようです。
タンクは純正のままですが、単色無地のグレーに塗られたゼファーはどこか新鮮。
ボルトは全て磨くか交換され、エンジン(96年型なので銀色)はマットブラックに。車体は全体的に光沢のあるブラックへ塗装されています。
ループフレーム化されたリア。シートは厚めといいつつも、シートフレームの内側に収まるショート&スリムさ。
ワンオフLEDテールランプにショートリアフェンダー。
小振りのベーツライトにフォークブーツ、アマル樽型グリップ。
そこまで大きな変更を加えていないのに、Kawasakiが「ジャパニーズスタンダード」と謳ったゼファーを、まるで外車のような雰囲気に仕上げる手腕はさずが”Le French Atelier”。これはすぐ真似できますよ。
出典:The BikeShed 「LE FRENCH ATELIER ZEPHYR 750」