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2010年代を牽引したデウスエクスマキナのSR400カフェレーサー

deus sr400 カフェレーサー

気づけば、街中を歩いてて見かけない日はないぐらいに溢れているDeusロゴ。こんなに大人気になるとは想像もつかなかったですね。特にバイク系のメディアではほとんど特集という特集は組まれていなかったので、いつの間に?とかそんなに人気あるの?という人も多かったはず(紹介されてはいたんですが、ダーアスとかデュースとかいろんなカタカナ表記でカスタムバイクが1台ちょこっと載っているとかそんな感じで。)。どちらかというとサーフ系メディアやファッション系メディアで良く紹介されていて、今まで「エスアール?」といった感じのバイクに興味のなかった層に、「カフェレーサーかっこいい!!」と言わせるのだから影響力は相当なもの。



デウスエクスマキナとは?

Deus Ex Machinaはサーフアパレルブランド「Mambo(マンボ)」の創設者デアー・ジェニングスが2005年に設立。
70年代のオートバイとサーフィンブームを体験したデアー。20代のときのヒーローはフラットトラックを走るオートレーサーでありサーファーだったHerbie Jefferson(ハービー・ジェファーソン)だったそうで。

[SR400のサーフラックトラッカー]


[デウスと言えばサーフボードを積んだバイク]


[HONDA ズーマーのサーフラック仕様]

70年代当時は両方を垣根なく楽しむ人が多かったのに、それがいつしか別々の”ジャンル”になってリンクする場を失ってしまったオートバイとサーフィン。それをもう一度結び付けようと始めた場所がオーストラリアの第1号店「THE HOUSE OF SIMPLE PLEASURES(ハウス・オブ・シンプル・プレジャー)」。


2005年にオープンした当初はバイクとほんの少しのアパレルしか置いてなかったそう。


[GQ Italia 2008年9月号の記事]


[Australian Financial Review 2005年11月号の記事] (WMとEASYRIDERSのパーツでカスタムされたSR400)


DeusのアイコンになったSR400


[THE GRIEVOUS ANGEL] アイコン的存在のSR400カフェレーサーカスタム。
デウスのカタログにもちょくちょく登場し、特集を組まれた雑誌記事にもよく出てくるので目にした人も多いはず。


イラスト化されたりヘタウマ絵になってたり


[Nett 2007年12月号]


[Deusの2012年秋冬カタログ]

初期のデウスのカスタムマシンにはKAWASAKI WやYAMAHAスコーピオをベースにしたカスタムも多いのですが、デウス=SRのイメージが強いのは[THE GRIEVOUS ANGEL]やサーフラックを積んだ[DROVER’S DOG]、[SR TT]、オーランド・ブルームの[MONO]といったSR400ベースのカスタムに印象的なマシンが多いからですね。国産カフェカスタムベースの定番HONDA CBじゃないというのもポイントです。



[THE SR420 PEYTON PLACE CAFE] (ペイトンプレイスのSRフルカウルKitを使用したオールドルックカフェレーサー)


初期DeusのSR400カスタムメニュー

欧州で定番のカタログ共有・電子出版ツール”issuu”に、デウスのアパレルのカタログが公開されていますが、そのなかにSR400のカスタムメニューのカタログも混じっています。

初期の頃のデウスはフレームとエンジンにはあまり手を加えず、外装のカスタムをメインとしていたそうで、オープン時のスタッフに元メカニックの日本人スタッフがいたこともあってか、日本メーカーのパーツを使用していることが多く(※カスタムしているのがSRなので当たり前といえば当たり前の話ですが笑)、特にWM(ダブルエム)のパーツの使用が目立ちます。

カスタムはいくつかのクラスに分けられていて、
ステージ1は純正ルックの
THE ROCKER

サンバースト外装が際立つライトカスタム。
逆付けコンドルハンドル
クラシックミラー
Nitroheads(ナイトロヘッズ)のカフェシート
スーパーサウンドマフラー
ルーカステール

ステージ2は
TT

WM(ダブルエム) ウェリントンタンク
Daytona(デイトナ)のメーターインヘッドライト
WM(ダブルエム) SR アルミトップブリッジ
スーパートラップマフラー
Nitroheads(ナイトロヘッズ)のカフェシート
アマルタイプのグリップ
キーシリンダーの移設
ブレンボキャリパー
OHLINS(オーリンズ) SR400 レジェンド・ツインリアショック

そして、ステージ3は
THE GRIEVOUS ANGEL


SR400カフェレーサー[THE GRIEVOUS ANGEL]使用されているパーツは

WM(ダブルエム) アルミロケットカウル
WM(ダブルエム) アルミロケットカウル
(出典:wmpdt.co.jp)

WM(ダブルエム) SR ロードトラッカー アルミタンク
 WM(ダブルエム) SR ロードトラッカー アルミタンク
(出典:wmpdt.co.jp)

Nitroheads(ナイトロヘッズ) スタッド タックロール カフェシート
Nitroheads(ナイトロヘッズ) スタッド タックロール カフェシート
(出典:easyriders.jp)

WM(ダブルエム) SR スーパーショート メガホンマフラー
WM(ダブルエム) SR スーパーショート メガホンマフラー
(出典:wmpdt.co.jp)

WM(ダブルエム) SR バックステップ
WM(ダブルエム) SR バックステップ
(出典:wmpdt.co.jp)

WM(ダブルエム) SR アルミトップブリッジ
WM(ダブルエム) SR アルミトップブリッジ
(出典:wmpdt.co.jp)

OHLINS(オーリンズ) SR400 レジェンド・ツインリアショック
OHLINS(オーリンズ) SR400 レジェンド・ツインリアショック
(出典:ohlins.czj.jp)

Firestoneタイヤ
firestone SR400
(出典:cokertire.com)



日本ではどれも普通に買えるパーツばかりです。下手したら楽天やアマゾンで買えます。どんなものにも先人はいるものですが、この頃のカスタムはデウス独自のという感は強くなく、逆にだからこそ日本ではスルー気味だったのかもしれないですね。それでもデウスの作るイメージに載ると有無を言わさないカッコよさ。もしかしたら後々2010年代を振り返ったときSRを象徴するスタイルのひとつになっていたりして。



DEUS EX MACHINA メッシュキャップ

[TRUCKER]キャップ


PickUp
WM ダブルエム(ウェリントン) ロードトラッカー アルミタンク SR400

WM ロードトラッカー アルミタンク SR400

初期Deus Ex MachinaのSR400カフェカスタムによく使用されているダブルエムのトラッカーアルミタンク。

PickUp

WM(ダブルエム) SR アルミトップブリッジ

アルミ砂型鋳造バフ仕上げのクオリティの高いトップブリッジ。

PickUp

OHLINS(オーリンズ) SR400 レジェンド・ツインリアショック

第四世代”レジェンド・ツイン”

PickUp

SR400 サンバースト外装セット

高度な塗装技術が必要なサンバースト塗装を施した外装セット。Q5K-YSK-008-S58

PickUp