HONDA CB750は、60年代のオリジナルカフェレーサームーブメントには間に合わなかったものの、ここ10年間、カフェレーサーを製作するビルダーの間で主流であり続けている車両です。
1980年製CB750Fに現代的な足回りと電気系を施し、新鮮で魅力的なカフェレーサーへと仕上げたのは、コロンビアの「Ace Custom Shop」。
カスタムベースになったCB750F
1975年に始まったヨーロッパ耐久選手権に勝つために開発された、CB750Fourのエンジンをベースに941ccに排気量アップをしてDOHC化した、耐久レーサーRCB1000。開発初期は941cc/110ps、 最終的には997cc/120psまでパワーアップし、「不沈艦」と呼ばれるほどの強さを誇りました。
このRCBで得られた成果を市販車に反映し、RCBのイメージを受け継ぐ、走りに徹したヨーロピアンスポーツモデルとして開発されたCB750F。
CB-Fを現代のカフェレーサーにアップデート
決して褒められないコロンビアの道路事情に対応できるように足回りは、CBR1000RRから流用したSHOWA製フロントフォークと、カンチレバー式モノショックコンバージョンキットでモノショック化し装着したCBR1000RRのリアサスペンションでアップグレード。前後17インチ化。
Motogadget(モトガジェット)のバーエンドウィンカーm-Blaze Disk
(出典:motogadget.jp)
タンクはストックをリペイント。下部に黒ラインを引くと引き締まって見えますね。
ベイツライトにバーエンドミラー、集合管マフラーにGPタイプサイレンサー。
ループフレーム化されたサブフレームに埋め込みLEDテール。ショップロゴがエンボス加工されたオリジナルのシングルシートが載ります。
オーナーの、山を超えて都市部への毎日の通勤に利用されているというこのカフェレーサー。足回りをアップデートしたことで、まるで16歳の少年の顔のようにデコボコしているコロンビアの道路でも問題なく走れるようになったそうです。
出典:Pipeburn 「‘80 Honda CB750 – Ace Custom Shop」