motolab

KAWASAKI Z900RS : Zシリーズの最新型並列4気筒レトロスポーツ登場!!

Z900RS

第45回東京モーターショー2017で、カワサキの40年以上の歴史を誇るZシリーズの新たなラインナップとしてZ900RSが世界初公開されました。往年のZ1をモチーフにしたスタイリングで、XSRやCB1100で迷っていた50代、60代の方は見事に狙い撃ち抜かれるでしょう。20代、30代がどんな反応を見せるのか楽しみですね。



Z900RS

Z900RS
クラシカルな雰囲気を漂わせたスタイルに現代のクラフトマンシップを融合させたレトロスポーツ、Z900RS。始動した瞬間から乗り手を昂ぶらせるエキゾーストサウンド、滑らかに加速するエンジン特性、自然なハンドリングなど、すべてが感性とリンクするライディングフィールを提供します。外観はシンプルで洗練されたデザインを追及。

Z1からインスピレーションを受けたティアドロップフューエルタンクやエンジンカバーをはじめ、テールカウル、ホイール、ボルト類に至るまでこだわりが随所に盛り込まれています。エンジンはカワサキ伝統の並列4気筒を搭載。低中速回転域でのトルクを重視した特性でパワーと扱いやすさを高い次元で両立しています。エンジンカバーはすべてアルミダイキャスト製で高級感を演出。特有の光沢を放ち美しさを際立たせます。また、サスペンションには倒立フロントフォークとホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションを装備。高いスポーツ性と快適性を獲得しています。さらにライダーサポート技術、カワサキ・トラクション・コントロールやマルチファンクション液晶パネル、LEDヘッドライトなど先進のテクノロジーや高性能な装備を多数採用。ストリートを悠然と走るだけでも楽しく、ツーリングやスポーツ走行など、様々なシーンでそのレトロモダンな魅力を十分に感じる事が出来るモデルになっています。


Z900RSの主な特徴

・標準装備されたETC2.0車載器キット
・低中速域での力強さと扱いやすさが特性の948cm³水冷4ストローク並列4気筒エンジン
・エンジン性能向上に貢献するダウンドラフトタイプのスロットルボディ
・空冷エンジンをイメージし、シリンダーヘッドに施したフィン
・Z1をモチーフにしたエンジンカバーとクラッチカバー
・美しさにもこだわったバフ仕上げのステンレススチール製エキゾーストシステム
・ライダーを昂ぶらせるよう、研究されたエキゾーストサウンド
・軽快且つ自然なハンドリングを実現する完全新設計の軽量トレリスフレーム
・優れた快適性に貢献するφ41mm倒立フロントフォーク
・高い快適性とスポーツ性能を併せ持つをホリゾンタルバックリンクリヤサスペンション
・コントロール性に優れたラジアルマウントフロントブレーキ
・安定した車体の挙動維持をサポートする為に搭載されたカワサキ・トラクション・コントロール(KTRC)
・軽い操作感とバックトルクリミッター機構を備えたアシスト&スリッパークラッチ
・水転写デカールを採用した※美しいティアドロップフューエルタンク ※キャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジのみ
・レトロなデザインを演出するサイドカバーとサイドカバーエンブレム
・クリアアルマイトコーティングが施されたアルミニウム製ニーグリップカバー
・伝統のスタイルと現代の技術を融合させた丸型LEDヘッドライト
・Z1をオマージュしたデザインのLEDテールランプとテールカウル
・レトロな雰囲気と先進の機能を持たせた2眼メーターとマルチファンクション液晶パネル
・確実なシフトチェンジをアシストするギアポジションインジケーター
・スポークホイールスタイルのデザインを採用したスタイリッシュなキャストホイール
・アルミダイキャスト製サポートを用いた3ピース構造のフロントフェンダー
・ダブルステッチを施し、高級感溢れるツートンシート


POWER UNIT(パワーユニット)

Z900RSエンジン
Z1と同じ900ccクラスの並列4気筒エンジンを搭載。パワーと扱いやすさを高い次元で両立する為、このエンジンを採用しています。低中速回転域でのトルクを重視したエンジン特性はスロットル操作に対してのレスポンスも自然な味付けとなっています。

エンジン
*Ninja H2/H2Rにも採用されている独自の鋳造製法を用いたピストン。裏面の緻密な肉抜きなど形状の自由度が高い製法で、鍛造品同等の軽さや剛性も実現しています。
*圧縮比を10.8:1に設定。
*ピストンのセカンドランドにV字の溝を設け、ピストンリング間のガス容積を最適化。これによりトップリングの振動が抑えられ、ガスシールを最適に維持できることで、ブローバイガスやオイル消費を低減しています。
*ダイキャスト製シリンダーは、高剛性と軽量化を実現。またオープンデッキ構造もエンジンの軽量化に貢献しています。
*シリンダー間に連結孔を設けてポンピングロスを抑制。効率的なエンジン性能に貢献しています。
*最適なクランクシャフトの慣性重量により力強くスムーズなエンジンキャラクターを実現。
*低中速回転域でのエンジンパフォーマンスを向上させるため、カムシャフトの作動角を最適化(吸気 248°、排気244°)。力強くスムーズなレスポンスで非常に扱いやすい特性としています。また、吸気カムの形状を変更することで、メカニカルノイズを低減しています。
*吸気管長が短く抑えられるダウンドラフトタイプのスロットルボディを採用。エンジン性能に大きく貢献しています。
*低中速回転域での力強さと優れたスロットルレスポンスを重視し、スロットル径はø36mmに設定。さらにサブスロットルバルブを採用することにより、スムーズで緻密なスロットルコントロールを可能としています。
*ピークパワーを超えても唐突にエンジン出力が落ちることがないオーバーレブ特性。カワサキ並列4気筒エンジンの特徴のひとつです。
*Z900RS専用のエアクリーナーボックスと吸気ファンネルを採用。吸気ファンネルは直径や長さ、曲がり具合にまでこだわり、レトロスポーツモデルにふさわしい乗り味としています。
*2次バランサーは、クランクシャフトの6番ウェブに設けられたギヤにより駆動し、振動を低減しています。ただし、振動をすべて消し去るのではなく、それぞれの回転域でこのバイクの特徴であるエンジンフィーリングを感じ取れるよう、心地よい振動は残しています。
*ネイキッドバイクにとってエンジンの造形は、バイク全体のスタイリングを決定づける重要な要素。Z900RSのエンジンデザインはシンプルにまとめられ強い存在感を放っています。
*シリンダーヘッドにはZ1を想起させる空冷エンジンイメージのフィンが設けられています。
*Z900RSのエンジンカバーやクラッチカバーのデザインはZ1をモチーフにしたカワサキ伝統のスタイリング。
*エンジンカバー類は全て高級感あるブラックペイント仕上げ。アルミダイキャスト特有の光沢を放っています。
*1速のギヤ比を35/12にすることで非常にスムーズな走り出しを実現。低速回転域での力強いトルクと相まって、発進時のエンジンストールも起こりにくくなっています。
*6速のギヤ比を29/30にすることで、ツーリングや高速道路などでの高速巡航をより快適にしつつ、燃費の向上にも貢献しています。
*二次減速比を42/15に設定し、スムーズな走り出しと、高速巡航時の快適性を両立しています。

Z900RSマフラー
エキゾーストシステム
*エキゾーストシステムは「4-1-プリチャンバー-1」のレイアウトを採用。またヘッダーパイプとプリチャンバーは一体構造となっています。
*エキゾーストヘッダーパイプには中空二重構造を採用。大径のアウターパイプ(ø38.1mm)が並列4気筒エンジンの存在感を強調。インナーパイプ(ø28.6mm)が低中速回転域のパフォーマンスに貢献しています。
*優れた環境性能に貢献するプリチャンバー。サイレンサーの小型化を可能とし、マスの集中化にも貢献。また、魅力的なエキゾーストサウンド創出にも貢献しています。
*排気管集合部に触媒を搭載し、優れた環境性能を実現。Euro4規制に対応しています。
*コンパクトなメガホンサイレンサーを採用し、レトロなスタイリングを演出しています。

Z900RSアシスト&スリッパークラッチ
アシスト&スリッパークラッチ
*レース活動からのフィードバックを基に開発されたアシスト&スリッパークラッチシステムを搭載。2種類のカム(アシストカムとスリッパーカム)により、従来型クラッチユニットには無い様々な機能を実現。
*通常のエンジン回転時にはアシストカムによるセルフサーボ効果がクラッチプレートの圧着をアシスト。クラッチレバーの軽くスムーズな操作感を実現しています。
*急なシフトダウンなど過度なエンジンブレーキが掛かった際には、スリッパー機構が作動。スリッパーカムがクラッチプレートの圧着を弱めてバックトルクを逃がすことで、リヤタイヤのホッピングやスリップを低減。車体姿勢を安定させています。


FRAME AND SUSPENSION(フレーム&サスペンション)

Z900RSフレーム
軽量トレリスフレーム
サイドスタンドを払い車体を起こすだけでも、その軽さが体感できるほど軽量な車体としています。フレーム剛性やシャーシジオメトリの最適化により軽快かつ自然なハンドリングを実現。エンジンと同様に車体もライダーの入力に自然に反応するよう設計されています。
*レトロモデルに相応しいハンドリングの実現と、美しいティアドロップフューエルタンクを搭載するために、フレームは完全新設計。開発にはカワサキが誇る先進の解析技術を用いています。
*ティアドロップフューエルタンクを搭載するため、2本のアッパーレールを互いに近づけたフレーム形状としています。レトロなスタイリングに合わせた理想的な車体バランスも実現しています。
*高張力鋼を用いたトレリスフレームは、パイプを可能な限り直線で構成し、曲げ部分の角度を小さくすることで、パイプに掛かるストレスを分散させています。
*無駄を省いたフレーム構成で、軽量な車体に大きく貢献しています。
*エンジンはシリンダーヘッドの前後、シリンダー後方、クランクケースの上下にリジッドマウント。エンジン自体をストレスメンバーとしても活用し、フレームの高剛性化と軽量化を実現しています。
*アルミ製スイングアームの重量はわずか3.9kg。ばね下荷重を抑え、軽快な取り回しとハンドリングを実現しています。
*ツインチューブタイプのリヤフレームを採用。シート高を抑えるとともに、優れた足着き性に貢献しています。またリヤフレームはできる限り直線で構成されており、シートに伝わる振動を軽減しています。

Z900RSタンク
フューエルタンク
*名車Z1からインスパイアされたティアドロップフューエルタンクは非常に美しく、スリムな形状。搭載位置にもこだわり、フレームを完全新設計としています。
*フューエルタンクはシートの下まで延びており、17Lのタンク容量とスタイリングを両立。
*ニーグリップのためのプレス面を廃した流麗な形状。キャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジには表面に膨らみが発生しない水転写デカールを採用したことで、非常に質感が高い仕上がりとなっています。
*ティアドロップフューエルタンクから流れるような曲線を描くサイドカバーデザインとサイドカバーに配されたエンブレムが、レトロかつスポーティなスタリングを演出しています。

Z900RSヘッドライト
ヘッドライト
*伝統のスタイルと現代の技術を融合させた丸型LEDヘッドライトを採用。ユニットはø170mmと大径で、LEDの明るい白色光が高い視認性を発揮。
*レンズ内部は6室に分かれており、4室がロービーム、2室がハイビームとなっています。
*ハイビーム室にあるポジションランプがハイビーム消灯時でも常にヘッドライト全体が点灯して見えるように設置されています。
*前面に膨らみをもたせたレンズとクロームメッキリングが、高い質感を感じさせるとともに、レトロな雰囲気を強調しています。

Z900RSテールランプ
LEDテールランプ&ウインカー
*テールカウルはZ1を彷彿とさせる流れるようなテールデザインを採用。LEDテールランプもオーバルレンズを採用するなど、Z1をオマージュしたデザインとなっています。
*発光のさせ方にもこだわり、多数のLEDバルブをドット的に点灯させるのではなく、ひとつの大光量LEDバルブを面発光させる手法を採用。LEDを使うことで被視認性を高めつつ、レトロモダンな雰囲気を醸し出しています。
*ウィンカーは現代的なLEDタイプを採用。

サスペンション
*大径ø41mmの倒立フロントフォークを装備し、優れた快適性とスポーティな走行性能を両立。しなやかに動くようにセッティングされたスプリングと減衰特性により、市街地からワインディングに至るまで、様々なライディングシーンで安定したハンドリングを実現。またライダーの好みやライディングスタイルに合わせ圧側、伸側ともに調整が可能です。
*リヤショックにはカワサキのスーパースポーツやスーパーネイキッドにも使われる先進のホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションを採用。先進の足まわりを得たことで、高いスポーツ性と快適性を両立させています。
*リヤショックユニットとリンクをスイングアームの上側にマウントすることでマスの集中化に貢献。またショックユニットとエキゾーストパイプを遠ざけることができ、熱による影響を受けにくくしています。
*リヤショックは伸側減衰力とプリロードの調整が可能。

Z900RSのシート高

スタンダードシート:800mm
Z900RS純正ローシート

ハイシート:835mm
Z900RSハイシート


Z900RSのスペック

2018年モデル Z900RS

車名(通称名) Z900RS
型式 2BL-ZR900C
全長×全幅×全高 2,100mm×865mm×1,150mm

軸間距離 1,470mm
最低地上高 130mm
シート高 800mm
車両重量 215kg
キャスター/トレール 25.0°/98mm
エンジン種類/弁方式 水冷4ストローク並列4気筒/DOHC4バルブ
総排気量 948cm³
内径×行程/圧縮比 73.4mm×56.0mm/10.8:1
最高出力 82kW(111PS)/8,500rpm
最大トルク 98N・m(10.0kgf・m)/6,500rpm
始動方式 セルフスターター
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑方式 ウエットサンプ
エンジンオイル容量 4.2L
燃料供給方式 フューエルインジェクション
トランスミッション形式 常噛6段リターン
クラッチ形式 湿式多板
ギヤ・レシオ 1速 2.916(35/12)
2速 2.058(35/17)
3速 1.650(33/20)
4速 1.409(31/22)
5速 1.222(33/27)
6速 0.966(29/30)
一次減速比/二次減速比 1.627(83/51) / 2.800(42/15)
フレーム形式 ダイヤモンド
懸架方式 テレスコピック(インナーチューブ径 41mm)
スイングアーム
ホイールトラベル 120mm
140mm
タイヤサイズ 120/70 ZR17M/C(58W)
180/55 ZR17M/C(73W)
ホイールサイズ 17M/C×MT3.50
17M/C×MT5.50
ブレーキ形式 デュアルディスク300mm(外径)
シングルディスク250mm(外径)
ステアリングアングル (左/右) 35°/ 35°
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量 17L
乗車定員 2名
燃料消費率(km/L)※1 28.5km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時)※2

20.0㎞/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時)※3

最小回転半径 2.9m
カラー キャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジ
メタリックスパークブラック

(キャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジ)


メーカー希望小売価格 1,328,400円
(本体価格1,230,000円、消費税98,400円)
発売予定日:2017年12月1日


出典:kawasaki-motors.com「Z900RS
kawasaki.eu「Z900RS 2018