不人気旧車がカフェレーサーになって蘇る
ホンダCX500が、いつの日かCB750やSR500と並んでカスタムビルダーの定番になると誰が想像したでしょうか?
(出典:bikeexif.com)
友人のガレージでCX500を発見したプロダクトデザイナーは、ホンダ独自のエンジンレイアウト(80度傾斜のV型ツインエンジン)に魅了され、可能な限りエンジンに注意を引くために洗練されたミニマルな外観のカフェレーサーに変身させました。
プロダクトデザイナーのSacha LakicがデザインしたCX500カフェレーサーカスタムは、発表されるやたちまち評判を呼び、このときのカスタムマシンは、2015年のBikeExifのカスタムバイクベスト10にも第2位に選ばれています。
その後、反響を受けてSacha Lakicは自らのオートバイブランド「Blacktrack Motors」を立ち上げました。CX500カフェレーサーカスタム「BT-01S」を20台、上位バージョンの「BT-01R」を5台製作し販売を始めています。
Blacktrackは、急激に注目を集めている最近のカスタムカルチャーからインスパイアされていますか?それとも、長年あなたが構想を温めていたものですか?
Sacha Lakic:完璧なタイミングと機会の問題です。現代のオートバイはクリーンで、完璧すぎ、プラスチックで出来ていて、大抵はあまりにもパワフル過ぎます。私たちのプロトタイプCX500の成功は、Blacktrackが、クールでシンプルでセクシーでエモーショナルで時代を超越したマシンを、安全で効率的なコンポーネントで、市場にはない別のタイプのオートバイを提案する絶好の機会を私に提示しました。
(出典:motorcyclenews.com)
ベースになったCX500(WING GL500)
WINGは、ホンダが1980年代の新しい時代を志向して開発した〈高性能の中排気量スポーツタイプツーリング車〉です。
WINGは、中排気量(500cc)の水冷V型2気筒エンジンを搭載、駆動方法にシャフト ドライブ式を採用した機能美あふれる2輪車で、快適な乗り心地と俊敏なスポーツ走行が同時に満たされています。
● 全長2,185m/m、全高1,175m/m、軸距1,455m/m、重量218kg
● 排気量496cc、最高出力48HP/9,000rpm、水冷4サイクル4バルブ2気筒22度ツイスト(ねじれ)型エンジン
● 駆動方法はシャフトドライブ式。ヨーロッパ耐久選手権レースで、すでに実証ずみのコムスターホイールと2輪車では、はじめてのチューブレスタイヤを装備しています。
(出典:honda.co.jp)
(出典:honda.co.jp)
(出典:honda.co.jp)
(出典:honda.co.jp)
ダイヤモンドフレーム
(出典:honda.co.jp)
(出典:honda.co.jp)
Blacktrack Motorsのカフェレーサーカスタム
サブフレームを一新。モノショックがマウントされシングルシートをセット。
リビルトされたエンジン。
ストックのタンクのマウントを変更し、新設のサブフレームと合わせて水平ラインを作り出しています。全体的にコンパクトなパーツに変更され、最終的に車重はノーマルの218kgから152kg(乾燥重量)に。
BT-01S & BT-01R
KOSOのスピードメーター
フロントフォーク:ÖhlinsFGRT 43 mmゴールド (※ÖhlinsFG424 43 mmブラック)
フロントデュアルディスクブレーキ:Brembo GPレーシング/ PR19(※Brembo M100 / RCS17)
リアサスペンション:ÖhlinsTTX 36 (※ÖhlinsS46 DR1)
ワイヤスポーク付きリム
フロント:3.5×17チューブレスリム
リア:4.25 X 17チューブレスリム
DUNLOP(ダンロップ) Sportmax Mutants
ここ数年のカフェレーサーカスタムの中でも白眉の出来栄えのBT-01。ベース車から変身ぶりも含めて、個人的に理想のカフェレーサーです。500万貯めましょう。
出典:Blacktrack Motors「THE BT-01」