スティーグ・ラーソンの大人気小説「ミレニアム」を、鬼才デヴィッド・フィンチャーがルーニー・マーラ主演で映画化した「ドラゴン・タトゥーの女」。
2011年に公開されたこの映画はいまだに根強いファンが多く、また原作小説「ミレニアム」が3部作な為、続編が期待されています。
ただ残念なことに次回作ではルーニー・マーラの「リスベット」は観ることがなさそう。
[ルーニー・マーラ]
大人気キャラクター ルーニー・マーラの「リスベット」
耳、眉、唇、乳首にピアスを付け、左の肩甲骨から腰にかけてドラゴンのタトゥー。ナイン・インチ・ネイルズのバンドT、パンクファッションにゴスなメイクと攻撃的な見た目。
中学中退、進学はせずに、天才的なハッキングスキルを活かしてセキュリティー会社のフリー調査員として働いている。
こんなハードな設定ですが、ルーニー・マーラが演じると妙に可愛くてかっこいい。男性も女性も憧れる魅力的なキャラクターに。
「オフロードバイクのイメージガールは、例えば映画『ドラゴン・タトゥーの女』のリスベット。彼女の役柄はかなりハードだけれど、そのフットワークの軽さがよく表れた、タイトで無駄のないファッションはオフローダーとして完璧。」
(出典:「annamagazine.jp」)
ブロックタイヤにアップマフラーの、カフェレーサーxスクランブラーなスタイル。リスベットのキャラクターと相まってあのバイク何だ!?と話題に。このバイクは映画の広告でも大きくフィーチャーされています。
実はリスベットが乗るバイクは、もともとはカフェレーサーという設定があったわけじゃないようで、フィンチャー版の前に製作されたスウェーデン版ではオフロードバイクに乗っています。
カフェレーサーのベースになった車両は!?
さて、このリスベットのカフェレーサー、何をベースに製作されたマシンなのでしょうか?
答えはこのマシンを製作したGlory Motor WorksのFacebookにポストされていたこの写真。
CB350(ツイン)とCL350が計4台並んでいます。ここに並んだ車両をベースに製作が行なわれたのです。
CB350(ツイン)は、外観とセッティングを変更したCL350とSL350というバリエーションモデルがあります。もとはCB350(ツイン)。
4台のCB/CLから製作された3台のリスベットマシン。映画の撮影に使用されるので、万が一故障して撮影がストップしたら大変!!ということで同じ仕様のスペアマシンが2台あるわけなんですね。
監督のデヴィッド・フィンチャーは当初最新のバイクで撮影を構想していたらしいのですが、リスベットは20代で金銭的にも問題を抱えている設定。製作を担当したGlory Motor Worksのジャスティン・ケル氏は3日かけて原作小説(3部作)を読み込み、スーパーマシンは似合わない、ヴィンテージ・マシンがリスベットのキャラクターの美しさに合っていると監督を説得。ちゃんと動くマシンを3台用意するということで、カフェレーサーに乗るリスベットのイメージが仕上がっていきました。
フィンチャー監督の作品では照明はかなり重要な要素!ということでHID化。撮影の間一日何百回もの始動がスムーズにできるようにセルスターターの設置。ケーブル類の引きなおし、全体的に磨き上げを行いました。
そして、クラブマンハンドルバー、ブラックに塗装されたタンク、CL350のマフラー、フラットトラックスタイルのシートをセット。ミックススタイルの旧車カフェレーサーが完成。細かいところまで確認したい方はこのFlickerのアルバムをどうぞ。
メーターとかそのままだったり洗練されすぎていないところもぐっときます。
ビジュアルが強烈。いまでもファンに愛される理由が伝わってきますね。
出典:
Glory Motor Works「Girl with the Dragon Tattoo (2011)」
Bike Exif「OF MOTORCYCLES AND MOVIES」

ドラゴン・タトゥーの女 (字幕版)
※2017年12月時点:プライム会員特典で字幕版は無料で視聴できます。
スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を書きながら名誉棄損裁判で敗訴したミカエルは意気消沈の日々を送っていた。ある日、彼のもとにスェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人から家族史編纂の依頼が舞い込む。実はヘンリックの真の目的は40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明だった。ヴァンゲルはハリエットが一族の誰かに殺害されたと信じていた。40年前に一族が住む孤島から何の痕跡も残さず消えた少女。成功の陰に隠された一族の血塗られた過去に気づくものの手がかりの掴めないミカエルは、一族の弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主であるとして、ある人物を紹介される。リスベットという名の、顔色が悪く、拒食症患者のように、がりがりに痩せた女。この小柄な女の肩口から背中にかけて、龍の刺青(ドラゴン・タトゥー/ルビ)が異彩を放っていた。