YAMAHA ヤードビルトの新作マシンが発表されました。今回カスタムのベースになったモデルは、XSR700とXS650。ビルダーは米・アイオワ州ベッテンドルフに拠点をおく「Greg Hageman」。
Greg Hagemanさんは、ハーレーダビッドソンのディーラーで11年メカニックとして腕を磨いたあと(認定プログラムのタイトルはマスターオブテクノロジー)、独立後は主に日本車を扱うようになります。というよりも、ディスカバリーチャンネルの人気番組「カフェレーサー」で、ビラーゴのカフェレーサーを作っていたあの人です。
人気番組「カフェレーサー」で製作したCX500とXV750ビラーゴのカフェレーサー。特にXV750ビラーゴカスタムはBikeExifで「世界で最もスタイリッシュなヤマハXV750カフェレーサー」と紹介されたほど。ビラーゴカフェレーサーの人気を作った一人です。
2000年代初頭からヤマハ車のカスタムを手がけているHagemanさん。XS650とXSR700、父と子、「Fast Father & Faster Son」の2台のカスタムマシンを製作するコンセプトを自ら持ちかけ、今回の企画が成立しました。
1972年製のXS650と2017年製のXSR700。
XS650はまずレストアの作業から始め、2000年代前半(2005年以前のモデル)のYZF-R6のフロントフォークを移植するなど、近代的なパフォーマンスを獲得することに焦点を当てて組み上げられています。
XS650カスタムの完成後、HagemanさんはXS650カスタム「Fast Father」をインスピレーションに、XSR700のカスタムを製作することをYAMAHAに提案します。
このXSR700カスタムは、ビルダーのような特別のスキルを持たない、一般的なライダーでも自宅のガレージで再現できる、というコンセプトで製作されています。Hagemanさんによると、モダンな設計のXSR700はパフォーマンスアップの必要があまりなかったので、XS650と2台並べたときの美的相乗効果を生み出すことに重点をおいてカスタムを行なったそうです。
使用されているパーツは!?
純正タンクエンブレム「214-24161-00-00」。
純正オプションのシングルシートにリアラック。
LEDテールランプ。
フロント・リアフェンダーのモディファイ。
シルバーペイントされたストックホイール。
スピードメーターの位置変更。
ヤマハ純正オプションのパーツがいろいろ使用されています。
表皮はタックロールにカスタムされてます。
スポークホイール化も検討していたそうですが、「8,499ドルのバイクに3,000ドルのホイールを追加したくなかった」と、当初のコンセプト(一般的なライダーが作成できるカスタム)をキープしています。
最終的に1972年XS650と同じタンクカラーにペイントし、純正タンクエンブレムでXS650カスタム「Fast Father」と統一感を持たせています。
オフヘルにゴーグルでロードバイクがかっこいいPV。BELL MOTO3のFasterSonsグラフィック?
ヤマハモーターサイクル・プロジェクトマネージャーの宮澤俊さんは、「今回のXSRカスタムで、Yard Builtプロジェクトの基本に立ち戻った」とコメントしています。「何かスペシャルなモノを作るのに、多くの資金や時間が必要とは限りません。」
出典:yamahamotorsports.com「Yard Built – XS650 & XSR700: “Fast Father & Faster Son” by Greg Hageman」


