水と土に強いスクランブラー
ふと水と土に強いカスタムマシンを調べたくなり、ここ一年ぐらいに話題になったものを集めてみました。海外でこの手のベース車が選ばれる主な理由は、手頃なシングルかツインを探していてというのがほとんど。
なんとなく探していたのは、膝下ぐらいの水位をモノともせず、軽快で、だけど20Lぐらいの物資ならラクラク運べそうというイメージで、都市部だけに限定されないスクランブラーカスタム。
話は少し飛んで、ソノート代表のジャン・クロード・オリビエが、FZ750のエンジンを搭載したダカールラリーマシンを独自に製作し挑んだパリダカ86年のレース。優勝とは縁がありませんでしたが、その怪物マシンは絶大なインパクトを残します。ただ、このレースを特集したRACERS43号のページにはこんなキャッチコピーが。
水冷4発よりも空冷単気筒が勝る現実
(出典:三栄書房 RACERS Vol.43「ヤマハのパリダカ20年」)
今回紹介するのは、速いというよりタフで強そうなバイクたちです。
Yamaha WR450F
2017年モデルのWR450FをパリダカXT500仕様にカスタムした1台。
FI対応のハンドメイドアルミタンク。オリジナルのXT500パリダカ仕様のような小径のヘッドライトにはせず、オーナーの希望でHellaの7インチLEDヘッドライトを使用。
ベースになったWR450Fはこういうやつです。

WR450F(2018モデル)
(出典:yamaha-motor.eu)
浅い川ぐらいならもりもり走ります。
[この写真はWR250F]
そしてカスタムの元ネタになったパリダカXT500。

XT500 パリ・ダカールラリー仕様
四輪車も参加した第1回パリ・ダカールラリー、優勝したのは2輪車のXT500でした。
純正からの変更点は、38Lのラリー仕様ビックタンクとシートぐらい。それ以外はほとんど純正のままだそうです。
(出典:「第4節 もうひとつの記号“テネレ” – オフロードマニア」)
こちらはデウスがカスタムしたWR450。
Honda XR250
1999年モデルのXR250をスクランブラースタイルにカスタム。
Yamaha XTZ660テネレ
どうしても、カスタムベースに選ぶ人がいるんだ?!という驚きが先にきてしまいますが、テネレでスクランブラーカスタム。こういう前例が既にあると俄然ニューモデルが発売されたあとの期待値があがりますね。
Honda SLR650
少し毛色が変わって、スーパーモタードベースのスクランブラーカスタム。
同じビルダーによる別色でもう1台。
元がオフロードタイプとは思えないクリーンなマシンに仕上がってます。
出典
ヤマハ発動機株式会社「第4節 もうひとつの記号“テネレ”」
Bike Exif
「DAKAR REDUX: IRON COBRAS’ 2017 YAMAHA WR450F」
「SPICY: URBAN MECHANICS’ MUSTARD YELLOW HONDA XR 250」
Deus Ex Machina「THE DEUS DUES」
Pipeburn
「STREET FIGHTING MAN. Custom Operational Group’s ‘Hooligan’ Yamaha XTZ660 Cafe Scrambler」
「DIRTY DUET. Titan’s Twin Honda SLR650 Trackers」